【2018年メンタリングプログラムのお知らせ】


Photo by Christian Beutler | KEYSTONE

2018年メンタリングプログラムのお知らせ】
社会で起きている様々な事象に対して写真やヴィジュアルを用いてアプローチしたいと考えている写真家・アーティストの方を対象に18ヶ月の間に8回(それぞれ1時間-2時間ずつ)の個別相談プログラム(メンタリング)を実施します。希望者は、それぞれの問題意識をもとに、どのような写真的アプローチを行い、どのようにそれを発表していくかということを私との11のミーティングによって発展させて行きます。ミーティングは基本的にオンライン(スカイプもしくはFacetimeなど)にて行いますが、実際に写真集や空間などを見て話をしたいという場合は別途相談が可能です。(場所によって別途交通費が必要になる場合があります)また、テキストベースでのプログラムは基本的に行いません。)

日本には、写真によって取り上げられるべく様々な問題があるにも関わらず、それらの多くを写真で伝えるプラットフォームというものが非常に限られています。その中で、どのように意味のある伝え方をできるのか。長い時間をかけて一緒に考えていくことが出来ればと考えています。

昨年から写真集製作のワークショップに力を入れ、今年は、スイス、トルコ、ロシア、オーストラリアなどでもコンセプト立案からダミー写真集の完成というところまでのワークショップを開催します。また、中旬以降はフランス、スペインの写真フェスティバルでも展示予定です。ですので、海外の情報も随時シェア出来ると思います。日本国内においては、ドキュメンタリーに関する写真の発表の場が本当に限られている状況下で、海外に目を向けることは、自分の表現を広げるという意味でも大切なことだと考えております。

【具体的にメンタリングプログラムを通じて行うこと】
・プロジェクトに対するアプローチについて
・参照プロジェクトの紹介
・編集について(状況に応じて、私自身が編集したものを提示することも可能です。)
・コンセプトについて
・写真集(ダミーブック)の製作について
・出版について
・ステイトメントの書き方について
・海外のアワード、グラントの応募について
・海外留学でのドキュメンタリー・フォトジャーナリズムの学習に関して



【費用】 
46,000 
メンタリングを開始した月から18ヶ月の期間の間にプログラムを8回まで(それぞれ各1~2時間)行うことが可能です。各回ともに参加者の希望する内容に関して話し合います。写真を見てもらいたい場合は、事前にメールなどを通じて、データを送って頂きます。支払い方法は、銀行振込にて受け付けます。プログラムの実施が決定してから1週間以内に振込をお願いします。支払いに関しては別途相談を受け付けます。

【応募方法】
  • 氏名
  • 連絡先メールアドレス・電話番号
  • 住所
  • 相談したいプロジェクトについて(150文字以内)
  • プロフィール(100文字以内)
  • 相談したい事柄について(100文字以内)




【応募期間】
本日より2018228日まで(応募が10名に達した時点で受付を締め切ります。)

【問い合わせ先】
kazuma924[at]gmail.com メールを送るときはat@に変換してお送りください。


【小原一真 プロフィール】
小原一真(おばらかずま) 1985年、岩手県に生まれる。日本を拠点に活動する写真家、ジャーナリ スト。社会の見えざる人々に焦点を当て、独自の方法で表現する。2015年、ロンドン芸術大学MA フォトジャーナリズム/ ドキュメンタリーフォトグラフィーコースにて修士号を取得。 2011年の東日本大震災直後に勤めていた金融機関を退職し、故郷、東北の撮影を始める。同年8 には福島第一原発内部を初めて撮影したフォトジャーナリストとして、欧米の各国メディアで発表。 20123月には、スイスのラースミュラー出版者から東日本大震災と福島第一原発作業員のポート レート/インタビューをまとめた「Reset Beyond Fukushima」が出版される。 2014年、太平洋戦争下で犠牲を負った子どもたちの生涯を描いた「silent histories」を発表。手製本 として45冊制作した写真集はパリフォト・アパチャーブックアワードの入賞をはじめ、米タイム 紙、英テレグラフなど様々な媒体でBest Photobookに選ばれる。その後、スペインのEditorial RM 1900部が普及版として出版される。 2015年から拠点をロンドンに移し、チェルノブイリ原子力発電所事故に焦点を当てた「Exposure に取り組む。被爆した中判フィルムを使用して、現在の被害者を表現した当プロジェクトは、世界 報道写真賞「人々の部」の一位を受賞。その他、Magnum Graduate Awardをはじめ、国際的な賞を 多数受賞し、ヨーロッパ各国のフォトフェスティバルで展示を行う。2017年にEditori RM(スペイ )より普及版が出版されPhoto-Eye(Todd Hido)が選ぶBestphobookにも選出される。 
2016年はフランスの写真フェスティバルPhoto Reporterからのグラントを受け、ビキニ水爆実験の 被害者に関するプロジェクトに取り組み、同年フランスにて展示を行う。現在は、核、戦争、紛 争、移民をテーマとしながら、長期的なパーソナルプロジェクトに取り組む。 

写真集を主な発表媒体としながら、近年はヨーロッパでのフォトフェスティバルでの発表に注力する。現在Wired.jpにて海外の写真集を紹介する「Art x Journalism」を連載中。また、クーリエ・ジャポンにて新連載「日本の侵略を行く」が20182月より始まる。欧米メディアを中心に発表、国内外でワークショップや講演活動も行う。


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